パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

11 タイヤ味ハリボーの壁

1年目の思い出 11

ハリボーのテレビCMで流れる「Haribo c'est beau la vie pour les grands et les petits.」というジングルはぼくがフランスで初めて覚えたシャンソンです。訳すると、大人も子供もハリボーでハッピー(意訳)です。そんなハリボーの話になります。

ハリボーシュネッケン

ハリボータイヤ味

 ハリボーである。スーパーなんかに行けば、棚一帯がハリボーで占められて、はじめて見た時は、日本での輸入食品店でしか売っていないマイナー感とのギャップに面食らい、半信半疑で食べてるうちに、

 

 あの独特の歯ごたえの良さに気づき、味の虜になっていきました。

 

 それでも、いまだに分からないのが、俗に言うタイヤ味のハリボーのシュネッケンで(リコリス菓子と呼ばれ、甘草の一種にアニスオイルで味付けたものらしいです。)あの苦味と甘みの混じりあった、舌が拒絶するのを飲み込んでからの後味の悪さを、フランス人は本当に美味しそうに中毒の頻度で食べているのを見ていると、食文化の壁を感じるんです。納豆やドリアンのような、文化に根付いた何かを感じ、そこを超えた先に、真のフランスが待ち構えているんじゃないかと、食は万里を超えるんじゃないかと(これどういう意味なんでしょうか?)思い、三ヶ月に一回程度で食べ続けてはみるけど、まだ向こう側を僕に見せてはくれません。