パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

12 抑えきれぬ日本人らしさ

1年目の思い出 12

習ったばかりのフレーズでドキドキの初パン屋さんでの買い物。少しどもりながらも買えたと思いきや、の体験談!と苦い思い出話。

プランジェリーでの注文

注文の仕方

 言葉以外にも覚えることはあって、その一つがフランス人の所作を真似ることで、言い方をかえると、日本人独特のしぐさをなるべく抑えようと当時は心がけており、

   例えばここでのお辞儀であったり、よく言われるのが、鼻水をすすることや、常にすみませんと謝ることで、僕自身ここは『郷に入れば郷に従え』の方向でよろしくやっていこうと決めたものの、

それが難しいのは、もう日本の習慣に浸るところまで浸っていたので、漬物はどんなに洗っても生野菜には戻らないのと同じで、無意識に、「すみません、すみません」と言いながら、頭を下げちゃうんです。

 

 一番、きつかったのは、フランス人の会話に入れられて、彼らの言ってることが理解できず、居心地の悪さに耐えていると、ある一人が「あなたはなんで笑ってるの?」って真顔で聞いてきたときで、完全にその笑顔は無意識から出たものだったので、口元のあげた筋肉を弛緩させるとともに間抜けに笑う自分を想像してすごく恥ずかしいやら、悔しいやら。あとあと考えると、そいつに察しろよ、くそ!と悪態を吐きたくもなるんですが、仕方なし。

 

 まぁようするに言葉とともに、その国のしぐさや所作を学ぶのは難しいなぁってことです。