バレンタインデーの挑戦
4コマ日記
日本人の友達からもらったバレンタインデーのチョコレート。嬉しかったけれど。。おい、そういうことかーい!っていう話です。
友達からカカオ99%のリンツのチョコレートをもらった。
ちなみに、このリンツというスイスのチョコレートの板チョコはだいたいどこのスーパーにも置いてあり、高カカオチョコレートが人気があるみたいで、どのパーセントのカカオも揃えてあって、僕自身、あまり甘いのよりはブラックチョコレートが好きなので、70%あたりのをたまに買ってたんですが、
99%は今回初めてお目にかかりました。
触ってまずわかるのが他の%のチョコよりも軽く、通常100gあるのが半分の50gしか入っておらず、この時点で客を試して、ふるいにかけようとしてるところで、封を切ると、中から金色のアルミ容器が出てきて、そこにオススメの食べかたとして
「まず味に慣れるために70%からお始めになって、お次は85%を」
というお触れ書きの後、
「小さな一片を舌の上で溶けるのを待って、それが生み出す傑出した味をご堪能くださいませ」
と書いてある。
アルミの蓋を剥がすと、閉じ込めてあった濃密なカカオの匂いが広がって、さすがの仰々しい前書きも納得で、かけらに割って指示通りに舌に置き、(そこまでは書いてはないけど)目を閉じて、味覚に全神経を集中させて、味を探る。
99%のチョコに甘みがないのはなんとなく知っていたにもかかわらず、
無意識に脳みそがカカオの向こう側に甘みを読み取ろうとして、実際見つからずに焦り始めてるのに気付く。
そこで、「ない、ない、甘みがない!」
と脳みそがパニック起こせば、
「苦い、まずい、嫌い」ってことになるんだろうが、
「99%には甘みはないんだよ、大丈夫だよ。」と上手になだめてやれば、
意外にいけると知った。
苦味と酸味が複雑にぐっちゃぐっちゃに絡みまくって一緒くたになって、
チョコレートの匂いがする、そんな感じで
三欠け食べて、お腹いっぱいというか脳みそと舌がいっぱいになった。
疲れる!って感じの、そんな味。