パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

インドの豚と45日①貧乏くじを引いた!

4コマ日記 ふれあい動物園

友人が飼ってるモルモットをバカンス中うちで預かることになった。モルモットはフランス語でLe corchon d'Indeという、直訳するとインドの豚なんだけど、インドから来た訳でもないし、豚でもない。

パリジャンのバカンス中

 ペットをバカンス中に預かる

 夏休みの小学校のウサギの世話係という、たった一ヶ月だけの小動物歴に関わらず、軽いノリで預かってみたモルモットの名前はティタンと言う。間近でモルモットを見たことがなかったので、じっくりと観察してみるが、どうしても可愛いと思えないし、これが世の中でペットとされてることが疑問だった。

 警戒心が強いくせして、どことなくふてぶてしい風体と、夜中に暴れまわり、小屋に敷かれた藁を撒き散らす。さらに、まるで警報装置のサイレンに似た鳴き声を出し、モルモットが鳴くってことも知らなかった僕は、鳴かれるだけでも相当なのに、それがここまで人の神経を逆なでる不快な鳴き声ということに心底驚いた。

 三日もたてば小屋からおしっこの匂いが漂い、あずきぐらいの大きさのフンでいっぱいになるから、小屋の掃除をしないといけないのがとても面倒くさい。断れば良かったと思いながら、小学生の頃のウサギの世話にも特別情熱を持ったわけでもなく、むしろ、いやいややっていたことを思い出す。あみだくじで引いたその係はクラスで一番敬遠されていた係で、大ハズレだった。

 そのあみだくじは、実は、まだまだ続きがあり、数十年たって、生き物係としてこのモルモットを預かったような気がした。貧乏くじを引いたという当初の印象【つづく】