パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

インドの豚と45日②好きと嫌い

4コマ日記 ふれあい動物園

友人が飼ってるティタンという名前のモルモットをバカンス中、預かることになった。ふてぶてしい風体とサイレンのような鳴き声に辟易しつつも世話を続けていた。

 モルモットの鳴き声が変

白菜はモルモットの大好物

 あれほど、好きになれないと思ってたモルモットのティタンだが、白菜をあげた時の、ケージに捕まる前足とむき出した前歯の小さくて可愛いことといったら。しかも、その間は撫でることもできて、彼の少し固い毛を指先で壊れ物に触るかのように撫でてると、ようやく小動物の魅力に気づけたような、夏休みの世話係も悪くないと思えた。

 しかし白菜を食べ終わると、すぐさま警戒心を出し、僕の指先から離れるティタン。さっきまでの心が通じ合えたという手応えを確認するため、避難したティタンの頭を撫でようとした時、あの可愛い前歯でチクっと指を噛まれ、やっぱり嫌い!と思う。

 それ以降、俺がケージを通るたび、何かくれとあのサイレンのような鳴き声でせがみ、餃子作りに冷蔵庫にあった白菜をあげると、やっぱり可愛い。しかし白菜をかじり終えると、また距離をとり、そこで近付こうものなら、ケージ内を跳んだり、はねたり暴れまくり、ふんと藁を撒き散らす。掃除機でそれらを吸い取りながら、今度こそもう絶対嫌い!と思う。

 としてると、またあのサイレンが始まり、白菜をあげ好きになっては嫌いになるこの繰り返しを45日ずっとやっていた気がする。