週末のバリカン騒動④

４コマ日記

仕方なく覚悟を決めてバリカンで丸坊主にする。鏡に映った自分は身に覚えのない自分で、さながら老けた一休さん。誰だこいつ？目に少し涙が滲むほどショックだったんだが、

 

　自分は何でもカタチから入るタイプだと思ってはいたが、一休さんの丸坊主になることで、仏門に入ったような気分にまでなるとは想像もしてなかった。全ては煩悩で、無駄なことだと思い、穏やかに過ごした日曜日の夜。

　バリカンを買った高揚感から、失敗し金太郎になってからのふて寝。気持ちを奮い立たせ再挑戦を試みるが、あえなく失敗し絶望を味わい腹を括って丸坊主にしてからの悟り。と感情の起伏がひどく、やたら長かった週末。明らかにみんなとは違う時空に生きていたのも一休さん感を高める。

　月曜日、学校で出会う友人にからかわれ、俗世間の営みに面を食らうほど、仏の道に足を突っ込みかけた自分。確かに、仏の道を心ざして頭を剃るんであって、丸坊主になったから坊主になるわけじゃないわな。当たり前のことだが、ここ勘違いしがち。危ない、危ない。【終】