パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

58 響け恋愛レボリューション

1年目の思い出 58

まだまだ語学学校の授業中、自分の殻を破れず、隅っこで大人しくしている僕。授業終わり、日本人の同級生がそんな僕に日仏エシャンジュ会に行こうと誘ってくれた。

フランス人との出会いの場所

ハロオタで良かった

 自分はまだまだフランス語を話せないし、知らない人がいっぱいで緊張しちゃうと参加に躊躇してたが、まさか言語をEchange(交換)する会で、日本語ではなく、モーニング娘。の恋愛レボリューション21のダンスを差し出すとは思ってもみなかった。世の中って本当にどう転ぶか分からないもんである。思い切って行ってみて良かったし、昔、誰に見せるわけでもなく、一人、家で振り付け練習して覚え、何の役にも立たないと思ってた杵柄がパリの夜に日の目を見て、自分の殻を破るきっかけになるなんて誰が想像できただろうか。

 その場にいる日本人、みんなが知ってた恋愛レボリューションの振りつけ。振り付けを見ると、日本人みんなが思い描くそれぞれの2000年代初頭。それは日本語学習者にとっては、日本語を勉強する上で知っておくべき文法のようなもので、知識のあるなしが会話の理解度につながっていく。文法を一通り覚えた次は、堅苦しすぎる丁寧語の規則を勉強するではなく、難しい漢字を覚えるのでもなく、恋愛レボリューションの振り付けだと強く主張したい。フランス語だってきっとそうなんだろう。ちょっとした冗談には、きっと恋愛レボリューション21、ラブマシーンに当たる歌が隠れてると思う。そう考えると、言語エシャンジュ会で恋愛レボリューションは大正解。言葉は文化であり、文化は言葉なのだ。