01 30歳からの海外チャレンジ
1年目の思い出 01
30歳の時に確固たる動機なしのほぼ勢いだけでフランスのパリに住みはじめましたソレコマールです。びびりで人見知りの、フランス語勉強経験や、海外在住経験など全く持たない僕がこの国で、釣られた魚のように陸でピチピチもがき苦しむ様や、そういう状況で知り得た汚い自分が書ければと思います。
これまで、海外旅行の経験もなく、パスポートも持ってなかった上に、フランス語は当然、英語ですら大学受験以降手を付けたことがないので当然喋れない、わ、り、に、悠長で、変な部分で大胆な自分の性格が災いし、出発当日までフランス語の勉強をせずに飛行機に乗ったその時に焦って手荷物に入れた参考書を開き、寝ずに明日に備える最高に付け焼き刃な方法で、12時間のフライトを終え、パリのシャルル・ド・ゴール空港に投げ出されました。
無機質な空港をガヤガヤ賑わう人たちの中で一人で味わう絶望感というか、後悔というか、でもちょっと興奮してるところもあって、色々な感情が混じって、頭が真っ白になったところに、英語で話しかけられて応対できるわけなどなく、そそくさと逃げだす自分が情けなくて、情けなくて、自分を蔑みながら、あてもなく空港を歩きまわった、ほろ苦い思い出です。笑