パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

39 真夜中の覚悟と朝方の病院

1年目の思い出 39

風邪からの副鼻腔炎で何週間も微熱が続くのを、友人は病院に行けばいいとあっさり言うが、自分の語学に自信がなくて、病院に行くのが億劫で、だましだまし、自然治癒力を頼りに生活を続けていたけれど・・・フランスで病院の予約

フランスの病院で使えるフレーズ

 夜になると、高熱が出始め、ある晩の午前三時に39,5℃の自分史上最大の高熱にうなされ、とうとう観念して、インターネットのdocolibというサイトで翌日に病院の予約を入れました。

 最悪の来るべき事態に渋々、「病院。フランス語。使えるフレーズ。」で検索し、予約を取った○○です。微熱が続いてます、多分、蓄膿症です。などのフレーズをふらふらの頭に詰め込んでると、なんだか自分の置かれた状況に涙が出てきます。

 朝方、おぼつかない足で一歩一歩踏みしめて、病院までたどり着き、待合室で、左を向けば緊張、右を向けば高熱のしんどさ、下を向けば、疲労、上を向けば、睡魔が襲いかかる中、念仏のように、覚えたばかりのフランス語のフレーズを暗唱する自分は、顔の真っ青さも手伝って、さぞ気持ち悪かったでしょうね♬

 意外にも、ちゃんと医者とコミュニケーションがとれ、お薬を処方してもらった時の安堵感と何かやり遂げた気持ちだけで、行きよりも足取り軽く家に帰り、もらった薬を飲んで、ぐっすり眠ると、翌日には何週間も続いた体調不良からすっかり元通りになれました。

 緊張して涙するほど、嫌な出来事も実際はなんてこともない、健康を取り戻して、さらにフランス語への自信ももらって、少しの勇気を出した代価に、十分すぎるお釣りをもらったそんな体験でした。