パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

40 フランス人とお絵かき対決

1年目の思い出 40

 友人のフランス人と適当にお題を出してお絵かき対決をした時のお話。お題は象さん。勿論、何か参考にしちゃいけない、自分の頭の象を描くのみ。

外国人の絵心

お絵かき対決

 みんながみんなとは勿論思わないけれど、なんでもないフランス人が描いた絵の平均は日本人の平均とえらい差があると思っている。一見して下手か上手かと言う点で子供の絵なんか見ても思うけれど、日本の子供の描いた絵は頭一つ抜けててかわいいんだな。

 では、何がこう違うのか考えたとき、例えば象ならば、横から見た象を描くのが一番簡単で分かりやすいと知っていてそれらしく描きあげる日本人に対し、低い画力のくせして上記の絵のように上から見た象を描いたり、鼻の下から覗き込んだ構図にチャレンジして失敗するフランス人という印象がある。その結果、何を描いたのかも分からない絵を仕上げる彼らを見て、絵とは何か、画力とは考えさせられるのは、技術を超えたヘタウマのアジがあるからで。。

 日本人が言うアジのあるヘタウマな絵のアジなど薄味過ぎて、彼らのバター入りの濃いアジの前では、アジのパンチという点でぼろ負けしていて、大胆さの欠ける自分の横向きの無難な象の絵を見て、島国、鎖国、五人組の中で生き抜いてきた自分のご先祖さんなんかにも思いを馳せ、受け継いだDNAを強く感じながら、今日もフランス人に絵を描かせて、なんじゃこれ(笑)とからかい、笑いつつ内心彼らのDNAに感服しまくってる。