パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

13 バラの香りがしませんわよ。

1年目の思い出 13

フランス語の有名な慣用句から見えたフランスというものについて、自分の体験を書いてみました。言葉って面白いなっていう話です。

フランスのキザの表現

言葉は文化だ
  バラの匂いがしませんわねぇなどと言われたことあるだろうか?なんだかこの一文に僕の描いていたフランスが凝縮されてるようで、

 はじめに目にした時は身震いしました。つまり、キザで嫌味ったらしいってことなんですけど、

 そいうえば先日、日本にいる友人に「パリに遊びに来なよ」というと、「パリに着いた瞬間、おしゃれすぎてショックで死んでしまうから無理」と答えられ、二人して「確かにな」と笑いあったのは、バラの匂いがしませんわねぇに代表される架空で共通のフランスが二人にあったからで、お高くとまったそれをコケにして、笑いの種にしていたわけです。

 しかし、それも実際、使ってみるとなんだか妙にはまってしまい、一時期、何かあれば常に、バラの香りしねーなとか、バラの香りのするところはあるのかい?とかお前はバラの香りを知ってるのかい?とかアレンジすらする始末で、それが使い勝手抜群で場も和むしとても「面白しくて和やかで素朴な」言葉だと発見しました。

 その印象はフランスやパリという町への印象の変化と同じで、確かにキザで嫌みたらしいけれども、その裏に面白くて和やかで素朴な瞬間がたくさんあることを知り、

 何事も、やってみなけりゃわからない。言葉は文化だなともっともらしいことを思いました笑