フランス人のクリスマスと意地悪

４コマ日記　フランス四季折々　〇〇〇〇事情　

クリスマスがやってきました。フランス人の友人にクリスマスにどう過ごすのか何気無く聞いてみたところ、ものすごい熱量で答えてくれた友人が微笑ましくも、浮かれた彼に少し冷や水を浴びせたくなった時の話です。

 

　ものすごい楽しそうにクリスマスの計画を話してくれた友人。盆と正月が同時に来た以上のご馳走とプレゼントのウキウキは聞いてるだけでも幸せにさせられるし、クリスマスはフランス人にとって特別な日なんだと再確認させられた。そんな浮かれた心に、何か一石投じたかった自分。いいなー。俺なんか一人で寒い中、ケンタッキー食べるからね。と言ってみた。

　一人で過ごす？ケンタッキー？なぜファストフードを食べるの？という顔をされたあと、必要以上に心配してくれて、うちに遊びにきなよ、食べきれないくらい料理があるから一人増えたところで大丈夫って提案してくれたけど、丁寧にお断りした。面識もない彼の家に行って、早口で喋るフランス語で家族の打ち解けた会話が夜遅くまで続く中、楽しめる自信など持てないし、それならケンタッキー片手にスマブラやってた方がよっぽどいい気がしたので。

　クリスマスに一人で過ごすという選択は日本以上にありえないことだし、ケンタッキーのハッピーバーレルを持った会社帰りの旦那さんが家に帰って家族に温かく迎えられてそれを美味しそうに食べる日本オンリーの幸せイメージを知らない彼にとっては、よほど衝撃だったよう。それを知ってて言う俺も俺だけど、そこまで同情されるとも思わなかったので、なんかすみませんって感じだった。