パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

フランス冬の名物料理

フランス四季折々 〇〇〇〇事情

冬の名物料理、ラクレットを友人に誘われて、食べに行きました。初めてのラクレット。温かい溶けたチーズがジャガイモに絡まった牧歌的アルプスの少女ハイジ感、舌で味わうジャガイモのホクホクの感触とチーズのコクは、脳みそに回り道することなく届く素直な美味しさです。

フランスの冬の名物料理

フランス人のチーズ好き

 『チーズは好きですか?』と問われれば、間髪入れずに『好き』と答えてきた自分。『ラクレットやチーズフォンデュは好きですか?』の問いにも、『もちろん好きさ』と答えてきた今までの人生。

 だけど、目の前で、自分と同じようなテンションで『好き』と答えていたフランス人のラクレットの食べっぷりを見ると、自分のチーズへの思いが揺らぐ。そんなに自分はチーズが好きなのか?いや、そこまでじゃないです。って。

 まるで幸せの国から来たかのようなラクレットの多幸感。確かに、美味しいけれど、3口目頃で、疑問が出てくる。これ、美味しいか?って。でも、目の前にはチーズの粒子がキラキラ輝いてて、何かの間違いだよね。美味しいに決まってる、って気付かぬ振りして、同席のフランス人のテンションについていこうとするが、8口目に、突然、飽きる。見上げると、フランス人のテンションに何馬身の差をつけられてて、チーズとともに生きて来た生粋のチーズ好きの彼らの地肩の強さに軽く恐怖を感じた。

 ラクレットを食べるより、お鍋の方が数倍楽しめると知った日。チーズはそこまで好きではないと気付けた日。フランス人のチーズ愛は深いと学んだ日だった。