パリ漫!ソレコマール

30歳超えて衝動的にフランスのパリに住み始めました。

53 語学への根拠のない自信

1年目の思い出 53

語学留学半年経っても、自分のフランス語に自信のない日々が続く。もちろん、初めの頃(本当に何も分からなかった)よりは格段に成長してるとは思うが、クラスのみんなに常に劣等感を持っていたし、クラスでの自分の存在が場違いなんじゃないかと卑屈な気持ちになっていたのだが、

語学上達の瞬間

語学留学半年の変化

 相変わらず、自分の意見を言おうとしても唇にサイドブレーキが引かれた状態で、無理やりアクセル踏んで、やっと言葉を発する状態の僕に、先生の何気ない一言が、ブレーキを少し緩めさせてくれた。

 フランス語で書くことへの自信を持たせてくれたのと同時に、クラスでの存在意義を与えられたような気がし、書くことだけでなく、話す方でも積極的に授業に参加することが出来るようになった。それ以降、堂々と授業に出ることができたし、フランス語で文章を書くことが楽しいと思えるようになったのがこの日だったと思う。

 そしてこの自信は、今もなお、尾を引いていて、例えば、テストなどで文章を書く際に、他の、僕と同じかそれ以上の語学力を持つ日本人のたいがいは嫌がるのに、僕の中には、その先生に一度褒められたという経験が根拠のない自信になって未だに存在していて、嫌がるどころか、むしろ、得意とさえ思うのだから、あの時の先生には、フランス語以上のものを教えてもらったと感謝してる。

 多分、これからも、この自信は持ち続けられる気がする。たとえ、テストでボロボロの点数をとって自信を根こそぎもっていかれたって、あの時の褒めの効果は絶大で、少し経つと自信がひょこっと芽を出して育ちきることが、今までもあったし、この先もあると確信してる。単純ちゃ単純だが、ありがたいことだ。